圓明院blog

君津市 圓明院 の記事紹介

2022-01-01から1年間の記事一覧

「田分け」という言葉を考える

時代劇などでよく使われている言葉に「たわけもの」というものがありますが、これは、「田分け者」とかきます。これは、財産を分けるという意味で、鎌倉時代頃にできた言葉だそうです。 封建社会の中、全財産を家長が相続する長子相続制度の見直しを図かり、…

縄文時代に遡る漆塗り

漆器と言えば、誰でも中国発祥で日本に伝えられたと思っている人が多くいると思いますが、実は、最近の定説は日本発祥であると言うこと ----------------------------------北海道函館市南茅部地区から出土した漆の装飾品…

パラダイスは東にある

アフリカで始まった人類が、太陽の昇る東の楽園を求めて数千年の旅を続けるたという。旧石器時代に遺跡(3万年~1万年前)が2010年の集計で10,150遺跡存在する。お隣朝鮮半島には50遺跡ほどしか発見されていない。これは、何を意味するのか。キリスト教の教…

日本人の自然観

古代の日本人は、ものをただの物体とは見なかった。そして、すべてを神のいのちの現れ、神の恵みとみた。すべてのものに神の命を視たからこそありとあらゆるものに神の名をつけた。小さな砂つぶは石巣比売姫(いわすひめのかみ)や山の神は、大山津見神(お…

罫礙とは

罫礙(けいげ)とは、「さまたげ、こだわり、ひっかり」のような意味の言葉です。心経の後半に「心に罫礙なし」と何事にも囚われず、解放された心の状態を説いています。 仏教では欲は苦の根源であるので棄てなければならないと説きますが、ここで云う私たち…

義理と義務

①人が行うべき道。 「人として、こんな事をしてはいけない」「人として、こうするべきだ」 などと 私たちは自然に身について分かっている事 ②教えてもらったり、助けてもらったり、お世話になっている人への気持 ち。 ③つきあい。友達関係、会社関係、などの…

文化の根源-しゃぶしゃぶ

「文化の根源は、自然の脅威に対する民族の姿勢に由来する」日本は、仏教の教えの殺生の禁止や神道の血の汚れを嫌うなどの古代からの信仰によって、時代を経ながら自然と共生する道を選択してきました。明治以前までは、ほとんどの日本人は、肉食の習慣はな…

享年と行年

行年」は、「この世に生まれて何歳まで生きたかを表す言葉、娑婆で行を積んだ年数」という意味です。「ゆくとし」ではなく「ぎょうねん・こうねん」と読みます。「行」はもともと時間の経過を表す意味があることから派生し「何歳まで生きたか」という意味を…